ヴェゼルはサーキットで意外と速い?!
2020年の6月筆者は意外な車でタイムアタックする機会があった。コースは福島県のエビスサーキット西コースだ。
車両はなんと後期型のヴェゼルハイブリッドRSだ。気温は30度近くとタイムアタックに好条件とは言えないが、1.5LハイブリッドのSUVが一体どんなタイムを記録できるのだろうか。
変更内容
・サスペンション⇨無限ヴェゼルスポーツサスペンション
パイロットスポーツ4sは純正より遥かにグリップは高いが、タイムアタックに使用されるハイグリップタイヤほど過激なグリップではなく、サイズも純正と全く同じだ。また、サスペンションも無限がヴェゼル専用に販売している純正形状のもので、乗り心地も考慮して開発されている。上記の変更意外は、全て納車時の状態だ。
スポーツモードに切り替えコースイン、フォーメーションラップでタイヤを温めつつ駆動用バッテリーの充電をフルにする。まず全開加速だが、2.5Lクラスのセダンにも引けを取らない加速を見せた。4速への変速で、一瞬パワーバンドから外れるがすぐに加速感が伸び、ホームストレートで160キロ近くまで加速した。これは一緒に走行していた86(zn6)と遜色がない数値であった。
次に特筆する点は、高荷重にも余裕なシャシー性能の高さだ。ヘアピンなどのRがキツイコーナーでは、重心の高さと車重を感じるが、更にステアリングを切り込んでもノーズがしっかり反応する。また、過度にフロントに荷重をかけてもステアフィールが全く変化せず、リアがいきなり破綻することもない。そのおかげで、高速コーナーやS字コーナーではかなり速くスタビリティーもすこぶる高い。
その結果ベストタイムは..
1分16秒05 !!
エビス西のタイムは筑波のタイム+2〜4秒ほどと言われている。気温が30度近いことを考えると、タイヤとサスペンションを変えるだけで筑波1分13秒ほどでラップできるポテンシャルを持っているということになる。
アタック動画 https://youtu.be/Tfc4TiMHRco
一周の全開走行でほとんどバッテリーを使い切ってしまい、ホームストレートでも150弱しか出なくなってしまう。これだけ走れてしまうので、次期型ではサーキットでも電欠にならないよう対策をしてもらえれば、更に面白いのではないだろうか。